「コンシューマーゲームアレルギー」だった話

2月にリリースされた『NieR:Automata』がめちゃくちゃ良かった。前作の『NieR Replicant/Gestalt』は未プレイ、ストーリーとか設定を知っている程度だったから楽しめるか不安だったけど、全然そんな事は無くて、物凄く楽しかった(以下ネタバレあります)。

 

 国産RPGとかその類を食わず嫌いしていて、ドラゴンクエストとかファイナルファンタジーをプレイした事が無かったんですよね。RPGがそもそも苦手で、レベル上げが効率良く出来ない。ポケモンRPGだと思ってるんだけど、死ぬほど苦手だった。

 あと日本語ボイス付きゲームも苦手。声優さんは凄いと思うけど、どうしても声優の存在を意識しちゃうから。『ゼルダの伝説』は大好きだけど、新作がフルボイスだと聞いて正直嫌だった(『ゼルダ』の良さはボイスが無いところにあると思うんですよね。でもSwitchを持っていなくて未プレイなので、何とも言えません。意外とフルボイスが良かったりするかもしれないですね)。

 

 そんな不安ばっかりで始めた『NieR:Automata』だったけど、冒頭にもあるように、めちゃくちゃ楽しかったんです。勿論ストーリーも音楽も良いし、展開も。システムも凄く良かった。アクションも爽快だし、見せ方が上手いんだと思う。

 前作にノベルゲーム要素があるのは知っていたけど、いざ今作で体験してみるととっても楽しかった。前作のノベルは長かったり、ゲームオーバーになったりとかで不満が多かったみたいだけど、今作はすんなり入れたし、前作未プレイの私にとって「これがあのノベルゲームか!」って少し嬉しかった。

 特に印象的だったのはBルートのN2のホログラム。ムービーをぼんやり眺めてたら女の子が立ってたからびっくりした。見間違いかと思ってゲームを強制終了、もう一度やり直して確認したけど、やっぱり女の子ははっきり見えた。その時はそれが何なのか分からなかったから凄くゾッとした。

 

 結果、100時間くらいプレイしていました。ファストトラベルが使えるようになるのを知らなくて、使えない時にサブクエストでフィールドを奔走していたのもあるけど、クリアした後も魚図鑑とか武器コンプリートとかに勤しんでいました。

 正直言って、8000円でこんなに楽しませて貰って良いのかな、という気持ちが一番大きいです。普段Steamで2000円とか3000円のインディーゲームを買って遊んでるけど、全然比べ物にならなかった。勿論値段とか環境とか色々違うけど、コンシューマーゲーム様様だなって思わされた。

 

 ここからは極論だけど、インディーゲームをプレイしている人の中には「コンシューマーゲームなんて面白くない、コンシューマーの時代は終わりだ」って思っている人がいると思うんです。私も最近少しそう思ってた。言っちゃえば「コンシューマーゲームアレルギー」。インディーゲームは個人で開発してるから、ひねりにひねったアイデアが一杯詰め込まれていて面白い。私は『トリコ』を7年待っていた人だけど、結果的にあまり好評じゃなかったみたいで悲しかった。確かにちょっと期待外れだった。『トリコ』も凄かったけど、この7年の間に、凄いゲームが個人からも企業からも沢山生まれちゃったから「『トリコ』、7年とか言ってるけど大した事ないじゃん」っていう意見が多かったんだと思うんですよね。

 でも『NieR』をプレイして「全然コンシューマーゲーム終わってないじゃん」って思った。それくらい感動したし、ただただ凄いなあって思わされた。本当にプレイして良かったです。特に、コンシューマーゲームに抱いていた偏見みたいなのを取り除けて良かった。凝り固まった思考だと、何が楽しいか、何が面白いかの正しい判断が出来なくなっちゃうと思うからね。だから、いないとは思うけど「コンシューマーゲームアレルギー」みたいなのになっちゃった人が『NieR:Automata』をプレイ出来ないのは少し可哀想なのかもしれない。