哺乳瓶のゲームメモ#2 『NO THING』

それは1994年、未来。

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 NO THINGは、Steamで私が一番好きなゲームです。好きなゲームって正直無くて、「何のゲームが好きなの?」と聞かれて即答出来る人っていないと思うんです。なんとなく「アクションゲームが好き」とか「パズルゲームが好き」とか答えられるかなってくらい。それも難しい人もいるかもしれないですね。でもこれだけは胸を張って言える。NO THING、一番好き。ちなみに私のTwitterのID「InRoom22」はNO THINGの楽曲のタイトルから頂きました。

 

 NO THINGは一人称視点のTemple Runみたいなゲームです。でも道順は決まってるので、エンドレスラン系のゲームとはまたちょっと違うかもしれない。寧ろ「死に覚えゲー」なのかな。難易度は結構高め。一番好きだけど、まだクリア出来てないです。テレビのステージ難しすぎる。この動画(9分辺り)とか、プレイしている方の反応で分かって頂けると思います。

 

 何といっても世界観が良いんですよね。引用になりますが、

The year is 1994 and it is the future. 

NO THING is a minimalistic surreal action game set in totalitarian regime of future.

Tells the story of an office clerk who is sent with important message to the Queen of Ice.

が大まかなあらすじ。簡単に言うと、1994年という未来を舞台に、氷の女王に重要なメッセージを届けに行く、というストーリーです。この設定もなかなか良いけど、とにかく最高なのがこのゲームのグラフィック。あと音楽。あとテキスト。

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 見て分かる通り、よく分からない物体が浮かんでる。電話だけど。いやよく分からないですよね。で、画面下部に意味がありそうで無さそうなテキストが表示されるんですね。無機質なナレーションと共に。レトロフューチャーですよ。いやディストピアかな。

 

 情報化社会とか、ディストピアとか、そういう世界観をなんとなく感じさせられるんですよね。散乱したテレビとか、ごちゃごちゃで情報過多な背景と、ロボットみたいなナレーション。『未来世紀ブラジル』とか『ゼロの未来』みたいな。

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 ゲーム内にはよく巨大な顔のオブジェクトが出てくるんですが、それがアート・オブ・ノイズの『Paranoimia』とか、つまりマックス・ヘッドルームを彷彿とさせる。

 

 あとはジョージ・オーウェルの『1984年』。あのテレスクリーンですね。シンプルなゲームだけど色々詰め込まれているんです。なんで1994年なんだろう。それだけ気になりますが、そういうのが好きな人にはたまらないんじゃないでしょうか。

 

 操作がシンプルなのも世界観を邪魔していなくて良いですね。無駄なUIとかないし、使うのはWASDとスペースだけ。とにかく曲がってジャンプ、落ちたらもう一回。その繰り返し。

 

 BGMはチップチューンほどではないけど、ピコピコしていて気持ち良いです。気に入ったら絶対に買った方が良いです。BGMも楽しめるトレーラーを載せておきますね。


 個人的な嗜好だけど、ディストピアものってやっぱり良いなって思っちゃう訳ですよ。ディストピアというか、情報化社会に警鐘を鳴らす作品は多く作られているし、私たちも何となく分かっているはず。スマートフォンが手元にないと不安になるって、文にしてみるとちょっと馬鹿だよね。でもそんな時代になっているんです。

  だからこそ私たちは、ディストピアに一種の憧れみたいなものを抱いてしまうのではないでしょうか。少なくとも私はそうです。ディストピア最高。

 

 NO THINGはSteamだけではなく、AndroidiPhoneでも遊ぶことが出来ます。でもパソコンの大画面でプレイして欲しい。価格もそんなに高くないので、是非遊んでみて下さい。